本土寺の紅葉二

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  紅葉濃し夜の弁天池の面

ライトアップの紅葉寺

 本土寺の紫陽花や紅葉の季節になると私を呼んでくれる友人が いる。
 今回もライトアップするからぜひ来いと誘ってくれた。
 清澄庭園や六義園でもライトアップするとの報道があったので、今年はそちらにとも考えていたが五年ぶりに本土寺の 紅葉も良かろうと出かけた。
 夜の紅葉は当然のことながら、人工的な光を浴びせているので、幻想的で綺麗であるが一七文字では表現しきれない ようにも感じた。そんな訳で「夜紅葉」ヨモミジ、ヨルモミジなる措辞を作ってみたが、これがライトアップされた 紅葉と理解されれば良いと思う。
 次のページに2003年のホームページを貼り替えた。これは昼間の紅葉狩りであった。



   夜紅葉の闇へ浮きたり五重塔

   木魚の音もかむさる紅葉寺




   竹林のライトアップに凍にけり

   本土寺の夜騒がしく紅葉狩る




   紅葉のライトアップや浄土めく

   光浴ぶ紅葉に読経際たてり



 ライトアップの紅葉を堪能し、本堂から洩れ来る読経に送られて山門を出た。
 出ればいつもの酒の恋しい自分に立ち戻る。柏に美味しい中華料理屋があるとのことで出向く。
 良い天気であったのに夜は非常に冷えてきて、雨もぱらついて来た。
 そう言えば今日は三島由紀夫の命日、憂国忌であった。好きな小説家であるが、あの時の事件には驚いた。
 そんな話を肴に紹興酒を空けて忘年会の先駆けとした。

   快晴の後に時雨るや憂国忌
 

[了]
吟行2008,11,25
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